長野県の建設現場で電動のこぎりが跳ね返り作業員が負傷
事故災害概要
2021年6月、長野県内の建設現場で、作業員が電動のこぎりを使用中に負傷したと報じられている。関係者の説明によれば、デッキプレートの貼り付け作業中、現場の地盤に不陸があったため、鉄板の寸法切りが必要になったとされる。
当時、作業員は中腰姿勢で、片手で電動のこぎり(刃径約18cm)を保持し、もう片方の手で鉄板を支えて切断していたところ、のこぎりが突然跳ね返り、刃が右膝上部に接触したとされている。作業員はその場で作業を中断し、救急搬送されたという。負傷箇所は右膝上部で、医療機関での治療が必要な程度の傷だったとみられる。
作業員は一人親方として現場に従事しており、労災保険の特別加入制度に加入していたとされる。そのため、療養補償給付や障害補償給付の申請が行われたと見られている。今回のケースは、一人親方による特別加入制度の活用が、突発的な事故の際に一定の補償につながった事例といえる。 現場では、電動工具の使用中に予期せぬ反発(キックバック)が発生することがあると指摘されている。特に、中腰などの不安定な体勢での作業や、不陸によって材料が固定されていない状態では、工具の制御が難しくなる可能性があると考えられている。
類似災害と再発防止対策
電動のこぎりを使用する際には、作業姿勢や材料の固定状態がわずかに乱れるだけでも、刃が噛み込んで跳ね返るキックバックが発生する可能性がある。再発防止のためには、まず不陸のある場所での切断を避け、必ず水平で安定した面を確保したうえで作業を行うことが重要。材料は手で支えるのではなく、クランプなどを用いてしっかり固定し、工具は両手で保持できる姿勢を取ることが基本となる。
また、のこぎりの進行方向の延長線上には身体が入らないよう位置関係を調整し、刃の摩耗や取り付けの緩みなどを事前に点検してから作業に入ることも効果的である。
現場内で電動工具の使用ルールを明確にし、片手保持での切断や不安定な姿勢での作業を行わないなど、統一した基準を関係者全員で共有することで、同様の事故を未然に防ぐことができるはずだ。
【類似災害事例CG動画】

