名古屋市北区の歩道橋にダンプカーが挟まり通勤時間帯の道路ふさぐ
事故災害概要
2024年12月4日午前5時半ごろ、名古屋市北区の県道でダンプした状態の荷台を、歩道橋に引っかける事故が発生した。現場付近は一時的に通行出来なくなる状況になり、ダンプカーを運転していた60代の男性は腰の痛みを訴えて病院に搬送されたとみられている。 報道されている状況によると、名古屋市北区辻本通の県道で「ダンプカーが歩道橋にぶつかった」と近くにいた通行人から警察に通報があったとのこと。警察が駆け付けたところ、ダンプカーは持ち上げた荷台を歩道橋に引っ掛けて運転席側の前輪が浮き上がった状態で動けなくなっていたうえに、歩道橋に設置された名古屋市高速道路の案内標識も折れ曲がった状態になっていたとみられている。県道は南向きの車線が通行できない状態になっていたことから、付近は通行止めとなり、8時間後の午後2時半ごろに通行止めが解除された。警察は詳しい事故原因を調査中とのことだが、運転前に荷台の状態を確認せずに出発したことが原因ではないかとみられる。ダンプカーは荷台の前方部分を上下に可動させることができるため、運転前に何らかの作業を行った際に荷台を上げ、元に戻し忘れたことが原因ではないかと推測される。
類似災害と再発防止対策
過去には埼玉県深谷市の利根川にかかる通行止めの端の一部を落下させ、下敷きになりダンプカーの運転手1名が死亡する事故も発生している。
解体作業で通行止めになっていた橋の下で土砂を運ぶ作業をしていたダンプカーの荷台を上げたまま走行し、橋桁に接触しておよそ50mにわたる橋桁を落下させたもの。
トラック協会では「トラック荷台等の安全確保」として以下の注意点を公開している。
- ダンプカーの荷台は下げて走行すること
- バン車の後部開閉扉は、必ず閉めて走行すること
- 平ボデー車の積載貨物は飛び出しの無いよう走行すること
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