AR拡張現実で現実世界に「事故・再現CGアニメーション」を融合(安全教育ビデオ)

「AR技術で現場の危険感受性向上」を実現する取り組み。
建設現場のあちらこちらに潜む危険個所で現地KYを行うにあたり、重大性と可能性のリスクを決めるうえで事故事例の知見整理ができていないと、目の前にあるリスクを的確に抽出(予期)できないことがあります、過去の災害事例を知れば知るほどリスクの未来予測が的確になることは言うまでもなく、過去の事例から学ぶことを目的とした「安全の見える化動画」リアルなCGアニメーションビデオによる事故災害の再現映像は、ゼネコン、建設会社、メーカー、製造業の企業に「見える化の推進」「安全教育の知見整理」で有効な手法として定着、恒常化されていますが「実際に“現場”で“現物”を観察し、“現実”を認識した上で問題解決を図る」いわゆる三現主義のエッセンスを取り入れた危険感受性の向上に「災害CGアニメーション」をAR化して現地・現場でで表現できないか?と相談があり、大掛かりなアプリ開発を必要としない範囲で試作開始。

(映像は、制作スタジオ近くの工事現場で許可を頂き、AR上で災害CGアニメーションをループ再生中の画面を録画)

今回の試作では、スマートフォン上のWEBブラウザがあれば特殊なアプリを必要とせずARコンテンツを体験できる「Sketchfab “App-free AR”(https://sketchfab.com/)」を採用。
使用したARアニメーションは、実際に発生した災害事例から「スラブ上の床開口が不備な養生蓋で塞がれ、作業員が踏み抜き墜落」を選択、この災害を教訓とした安全衛生教育用の映像ビデオから、3Dモーションデータの発災部分を抜き出してARデータ化。
この技術を応用すると「高所からの墜落・転落」「機械への巻き込まれ・挟まれ」「交通事故」など、様々な事故や災害のCGアニメーションデータを現実世界の現場と融合させてARコンテンツ化することが可能です。
大掛かりなVR機材を必要とせず、スマートフォン1台あれば実際の現地・現場で、多くの対象者に対して災害事例から学ぶ安全対策教育が実現できそうです。