兵庫県加古川市 コークス精製工場で機械に頭部を挟まれ被災
事故災害概要
2025年10月27日午前10時10分ごろ、兵庫県加古川市金沢町にある工場で、30代の男性作業員が機械に頭部を挟まれる事故が発生したようです。同僚の作業員から「頭部を機械に挟まれて意識がない」と119番通報があったとのこと。消防が駆けつけましたが、男性はその場で死亡が確認されている。死亡した男性は工場の従業員とみられており、警察が身元の特定を急いでいるとのこと。事故当時、炉の管理作業をしていたのは男性を含めて3名で、警察はほかの2人の従業員らから話を聞くなど、業務上過失致死の可能性も視野に捜査を進めているとのことです。
報道されている内容によると、事故が発生した工場は石炭を原料とした「コークス」の精製工場で、午前9時45分ごろに精製炉の機械が急に停止し、炉の管理を担当していた男性が点検に向かい、炉の中をのぞき込むなどしていたところ、炉に石炭を入れたり押し出したりするピストンの機械が突然再始動して挟まれたとみられている。事故の詳しい原因は調査中とのことですが、機械の急停止時における点検作業の手順確認や作業開始前の安全確認などを怠ったのではないかと推測される。
類似災害と再発防止対策
機械が急停止したからといって、安全な状態だとは限りません。機械には残留エネルギーがあり、自動制御で再始動することがあります。
「止まっているから大丈夫」という思い込みは大変危険です。
急停止後の点検時には、守るべき鉄則があります。必ず電源を遮断し、ロックアウト・タグアウトを実施し、二人一組で確認すること。これらを徹底することで、再始動による挟まれ事故を防ぐことができます。
電源は完全に切れているか、ロックアウト・タグアウトは確実か、そして作業手順書に沿った作業となっているか・・。
急停止後こそ危険が潜んでいます、安全確認を怠らないことが、命を守る第一歩です。

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