長野県 安曇野山中の道路作業中の重機が崖下に転落

事故災害概要

2025年4月14日午前11時ごろ、長野県安曇野市穂高有明の山中に位置する県道で、道路舗装工事に従事していた作業員が、運転していた重機とともに崖下へおよそ100メートル転落する事故が発生。工事関係者から「作業中の作業員が重機ごと転落した」と119番通報があり、警察と消防がかけつけて救助を行ったとのこと。この事故により、重機に乗っていた50代の男性作業員が全身を強く打ち、午後2時半ごろに救出され意識不明の状態で病院へ救急搬送されましたが、その後死亡が確認されたとのことです。(警察や消防は当時の状況や事故原因を詳しく調べている)

現場は、安曇野市内から中房温泉に向かう県道で、目撃者の証言によると作業中に道路が崩れて、バックホウと運転する作業員が崖下へ転落したとのこと。道路は冬季通行止めで閉鎖されており、4月18日の開通に向けて整備作業中だったようです。警察は目撃者の話から作業中に道路が崩れ、バックホウが転落した可能性もあるとみて原因を調べているとのことです。報道されている状況などから、冬季通行止め解除を控えて工事が進められていたため、地盤の状態確認や安全管理体制の不備などが事故の原因になったのではないかと推測されます。

類似災害と再発防止対策

バックホウが転落する災害はほかにも多発している、パイロット道路で伐採後の除根作業に従事していたところ、バックホウが斜面を滑りおちて横倒しとなり被災、運転手はシートベルトをしていなかったため運転席内で体が振り回されるなどしてろっ骨などを骨折した事例だ。

パイロット道路など作業場所や走路は十分な幅員を保持して、急傾斜にならないよう整備する必要がある、また法肩からは離れた位置で作業を行い、運転席では必ずシートベルトを着用することが重要だ。

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