滋賀県 道路舗装中のローラー車のバック時に衝突した男性作業員死亡
事故災害概要
2024年9月5日午後1時15分ごろ、滋賀県米原市の道路工事現場で衝突事故が発生。舗装工事中にバックしてきた振動ローラー車に派遣労働者の男性作業員がはねられて死亡したとのこと。その後2025年1月に、労働基準監督署は労働安全衛生法違反の疑いで土木建築工事業者と現場責任者を書類送検している。
報道されている状況によると、滋賀県米原市で道路の舗装工事中に別の作業員が運転する振動ローラー車がバックしてきた際に、派遣労働者の男性作業員がねられ、搬送先の病院で死亡が確認されている。道路の舗装工事は、重機作業と人との作業が交錯して行われる。そのため、重機と接触しないように監視員の配置や、バリケードなどで区画を行うなど、安全対策を講じる必要がある。事故当時の状況について詳しい情報は報道されていないが、今回はそれらの安全対策が講じておらず、死亡事故につながったとみられている。彦根市の労働基準監督署は滋賀県長浜市の土木建築業者と現場責任者を、作業員がローラー車等に接触しないよう安全対策を講じていなかった疑いで、書類送検をしている。
類似災害と再発防止対策
転圧後のアスファルト残材を片付けようとしていたところ、タイヤローラーがバックしてきてローラーに轢かれて被災するような事例は建築工事の外構工事の舗装作業中にも多発している。
被災者はローラーの走行路に立入る、オペレーターの方は後方の確認を怠ったり、操作ミスをするなど、互いに重機近接作業の手順を守っていないケースだ、ローラー者などの走行路には絶対に立ち入らない、バックをする際は後方を必ず確認するとともに、運転操作は正確に行う必要がある、走行型の建設機械には後方への注意ブザーを取付ける等の予防策も必要だ。
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