横浜市鶴見区の資源化センターで清掃中の男性職員の転落事故

事故災害概要

2024年7月2日16時10分ごろ、神奈川県横浜市鶴見区末広町1丁目の鶴見資源化センターで発生した転落事故。施設を管理する市資源循環公社のアルバイト男性が、屋上のトップライトから約15メートル転落。救急搬送されたが、間もなく死亡が確認されたとのこと。(詳しい事故原因については、鶴見署が調査中)

報道されている現場の状況によると、アルバイトの男性はセンターの所長と副所長の計3人で屋上の雨どいの清掃作業に従事しておりその際、アルバイトの男性がトップライトを踏み抜いて、約15メートル下の施設床に墜落して被災したとみられている。被災男性ほか3人ともヘルメットは着用していたが、墜落・転落を防ぐ墜落制止用器具などの保護具は装備していなかったという。

ビルのメンテナンス業務など、屋上でおこなう設備点検や清掃作業で、決められた通路以外の手すりなどが無い場所を渡ろうとして、バランスを崩して墜落・転落する事例が発生しています、建築物からの墜落・転落災害は死亡災害等の重篤な災害につながりやすく、歩行者等を巻き込む恐れもあるので、十分な下見と作業計画の立案、始業前の現地KYなど、作業者全員への周知徹底が求められます。

類似災害と再発防止対策

屋根吹替工事中に作業場所へ移動する際、近道行為でトップライトに足を掛けて踏み抜き、数メートル下の土間スラブに墜落して被災したり、屋上防水シートを拡げる作業を行っている最中に後ろ向きにシートを拡げていた為に屋上端部のパラペットを乗り越えて墜落するなどの事故事例があります。

墜落のおそれのある場所で作業を行う場合には状況を確認、図面化し作業者全員に周知をして、手すり・囲い等の墜落防止設備を設置しなければなりません、現地KY時に立ち会いのもと、作業通路・立入禁止場所を確認してください。

墜落の恐れのある場所は、事前に確認し合うことが重要です。トップライトのような危険個所周辺には、必ず墜落防止措置と踏み抜きを注意喚起する表示を施して下さい。

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