これならできる!建設業界DXの取り組み事例、課題とポイント

2023年10月27日幕張メッセで開催の「NexTechWeek2023秋」第3回XR総合展、メタバース総合展に伺いました、AI・人工知能EXPOやデジタル人材育成支援EXPOなどの展示ブースを流し見していると「韓国XR/メタバースパビリオン」に遭遇。
「室内空間を地図やストリートビューとして誰でも簡単に作成し活用できるクラウドサービス」を展開しているという韓国企業の3iさんです。
詳しい話を担当者に伺うと「シータなどの360度画像撮影カメラと専用のアプリをインストールしたスマートフォンの自立センサーを駆使して、4m程度おきに撮影した画像をAIで画像処理すると、まるでGoogleのストリートビューやインドアビューの原理同様に、建物内を歩くようにパノラマ画像で見渡す事ができる。
Googleマイビジネスのインドアビューは店舗の顧客獲得を目的に活用するが、このサービスはあくまで専用のクラウドスペースに登録するので一般のユーザーには公開されない、むしろそのプライバシー管理が有効で、複数の建物や施設管理を行うユーザーには、管理センターからの遠隔管理に一役買いそうだ、建設中の工事現場内のストリートビュー化も可能だが、日ごとに変化する工事中の現場では、情報の定期的な塗り替え作業を頻繁に行わないと遅延が発生します、毎日のように進捗する現場内の撮影をやり切れば工事現場内の監視もストリートビューで可能となる、とても興味深いAIツールです。

ナウアの藤澤さんのブースでは、AIの画像解析を利用した通行量、交通量調査システムの展示、工事開始前の様子を明らかにするために行われる通行量・交通量調査はAIによる画像認識が得意な分野だが、まだまだ利用する側の問題がありそうだ、AI解析と人手によるカウントのどちらを信用するのか、調査を依頼する側に迷いがあるのが現状らしい、人手による目視調査と映像+AI解析を両方同時に実施して、誤差の確認を試験的に行うなどのダブルスタンダードはいつまで続くのか、確かにAIと人手、どちらで実施するか問われると自身も迷うところだ、撮影された証拠ビデオと数えた通行数、交通量を対比確認するのもまた妙な話だ。

この「XR総合展」にはVRソフトをメインに展示する企業なども出展されていましたが、業界の全体的な潮流は既にVRを活用した安全体感訓練や、危険体験トレーニング、などのVR教育ではないのだな、と時代の流れを感じました。

開発中のAIアルゴリズムで事故・災害の発生を予測するシステム「労災予報Ⓡ」は事故災害撲滅の一躍を担って行ければと改めて感じた次第です。