東京港区芝 ビル解体現場で落下したコンクリート片が頭を直撃 歩行者誘導中の警備員が死亡

事故災害概要

2024年9月2日午前9時25分ごろ、東京都港区芝大門のビル解体工事現場で発生した飛来・落下事故。路上で歩行者の誘導ををしていた警備員(60代男性)の頭に、上階から落下したコンクリート片が直撃した。午前9時30分ごろに通報があり、その後病院に搬送され手当てを受けていたが、間もなく死亡したとのこと。(詳しい事故原因については、警視庁が関係者から事情を聞くなどして調査中)

現場は都営三田線:御成門駅の南東へ約200メートルほど離れた場所で、オフィス・ホテルが立ち並ぶ地域。外壁の一部とみられるコンクリート片は、建物の5階付近の高さから飛散防止用の防音パネルを突き破って落下し、路上で歩行者の誘導をしていた警備員に直撃したと見られている。詳しい事故原因については調査中とのことだが、報道されている映像や写真などから、足場の防音パネル一部が外れて隙間が出来ている様子がうかがえる、コンクリートガラはそこを突き破って歩道へ飛び出て落下したのではないかと推測されます。

類似災害と再発防止対策

過去にも類似の災害が発生している、はね出し構造部分の無筋パラペットを解体していたところコンクリート塊が飛散、近接ビルとの間の通路へ落下させて作業中の女性にあたる事故が発生している、解体する建物の構造を事前に把握し、危険を極力避ける手順に沿って解体作業を行うとともに、躯体のクラックを隠すような建築材や落下するおそれがある鉄筋の入っていないスラブなどを見極めて、先行して取り除いておく必要がある。解体した建築材の分別や拾い出しなどは建築材の落下等による労働者の危険が生じない安全な場所で行うことが求められる。

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