東京 東大和でモノレール駅舎補修工事中の誤操作により作業員死亡
事故災害概要
2024年8月8日20時30分ごろ、多摩都市モノレール桜街道駅の駅舎補修工事にて発生した、はさまれ事故。高所作業車の作業台に乗って作業していた50歳の男性が、バケットのレバー操作を誤って作業車の手すりと駅舎の天井に頭部を挟んだもの。同僚作業員の通報により、救助後に救急搬送されたが、搬送先の病院で死亡が確認されたとのこと。(詳しい事故原因については、東大和署が調査中)
報道されている現場の状況によると、桜街道駅では駅舎修繕及び昇降機更新工事を行っており、作業員の男性は高所作業車を使用して駅舎軒天内での作業中だったとのこと。高所作業車のバケット上昇操作を行っていたと想定されるが、駅舎天井の位置に気づかず、天井と高所作業車作業台の柵の間に首を挟み被災したと考えられる。詳しい事故原因について調査中とのことだが、高所作業車のバケット操作中に発生した事故とのことから、薄暗い軒天内でバケット上昇操作中に身を乗り出したままレバー操作を行い、上部天井までの距離を見誤って挟まれ、停止操作ができないまま被災した可能性が考えられる。また、報道の中で安全装置についての記述が確認できないが、軒天内といった狭い空間で行う作業にもかかわらず、高所作業車のはさまれ防止センサーや、セーフティポールといった安全装置の利用がなかったのではないかと推測される。
類似災害と再発防止対策
⾼所作業⾞での上昇時に手や体を挟まれる事故が多発しています。
高所作業⾞での上昇、下降時は、周辺の状況をよく確認する必要があります、⼀気に上昇や下降の運転を行うのは危険を伴います。周辺状況により、インチング操作を⾏うなど慎重なレバー操作により昇降を行う事が重要です。作業床の四隅には、挟まれ防止⽀柱などの安全増値を設置して物的予防措置を行ってください。