株式会社フジタ「2026年度(第63回)安全衛生推進大会」で講演

「見えていなかった危険」を可視化する安全教育の重要性を提言
2026年6月25日、なかのZERO大ホールで開催された「2026年度(第63回)安全衛生推進大会」において、安全講演を行いました。テーマは「建設現場における安全衛生推進活動 ― 再現映像を活用した見える化 ―」。大会には多くの建設関係者が参加し、安全意識の向上と労働災害防止に向けた取り組みが共有されました。
講演では、実際に発生した労働災害をもとに制作したCG再現映像を上映し、「なぜ危険が見えていなかったのか」「なぜ危険を予測できなかったのか」という視点から事故の本質について解説しました。また、株式会社杉孝様からは、建設現場における足場解体作業中の災害事例を再現したCG映像の上映にご協力いただきました。事故の背景を分析すると、「危険を知らなかった」のではなく、「危険が見えなくなっていた」という共通した要因が浮かび上がります。
経験や知識を有する作業者であっても、慣れや思い込みによって危険の兆候を見落としてしまうことがあります。
私たちは、そのような事故発生のメカニズムを映像によって可視化し、視聴者一人ひとりが自分事として捉え、考えられる安全教育コンテンツの制作に取り組んでいます。
映像の目的は「見ること」ではなく「行動を変えること」
安全教育映像は、単に事故の様子を映像化すれば良いわけではありません。
事故の結果だけを伝える映像では、「危険だった」という認識は残っても、「なぜ起きたのか」「自分ならどう防ぐべきだったのか」という本質的な学びにつながらないことがあります。
当社が重視しているのは、事故発生直前の心理状態や判断、見落とされていた危険要因までを含めて再現することです。事故が発生した事実だけでなく、その背景にある「まさか」を「見える化」することで、視聴者の記憶に残り、現場での行動変容につながる教育を目指しています。
近年は映像制作のハードルが下がり、低価格で制作できるサービスも増えています。しかし、安全教育映像の価値は価格ではなく、「実際に事故防止へ結び付くかどうか」にあります。
私たちは、単に安く映像を作ることを目的としていません。大切なのは、映像を見た人が危険を自分事として捉え、翌日からの行動を変えられるかどうかです。そのために、事故原因の分析からシナリオ設計、CGによる再現表現まで、一つひとつの工程にこだわりながら制作を行っています。
ゼロ災オンラインを通じた継続的な安全教育
講演では、安全教育動画配信サービス「ゼロ災オンライン」についても紹介しました。
ゼロ災オンラインには、事故・災害再現映像をはじめ、危険予知活動、安全衛生教育、ビジネスマナー、情報セキュリティなど、多数の教育コンテンツを収録しています。また、事故の状況だけでなく、再発防止のポイントや解説も確認できるため、現場の教育ツールとして日常的に活用いただけます。
私たちは、オリジナルの事故再現映像制作とゼロ災オンラインの両サービスを通じて、「見れば終わり」の安全教育ではなく、「見た後に行動が変わる」安全教育の実現を目指しています。
これからも、映像による”見える化”を通じて、現場で働くすべての方々の安全確保と労働災害防止に貢献してまいります。
ご安全に。

